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2026年度 副理事長方針

一般社団法人 比企青年会議所
副理事長 中嶋 亮順

共に過ごすことから始まる想いやり

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 私たち比企青年会議所は、創立まもないころから青少年の健全な育成に携わってきました。45 年という年月が過ぎても、子どもたちのかけがえのない笑顔の大切さは変わるものではありません。しかし、現在の子どもを取り巻く環境をながめると、半世紀前とは異なる姿が浮かび上がってきます。
2025 年に国連によって公表された「世界幸福度ランキング」を見ると、日本は身体的な健康度は41 ヶ国中1 位であるにも関わらず、精神的な健康度は下から4 番目でした。これには、調査対象国のなかでも4 番目に若者の自殺率が高いことが数値としてあらわれており、小中学校に目を向ければ、不登校の児童数は34 万人を超え、11 年連続で悪化の一途をたどっています。
 この半世紀のうちにデジタル技術が発展し、約半数の小学生は携帯電話やスマートフォンを持ち、学校教育の場にも1 人1 台のタブレット端末が導入されるようになりました。オンラインでの体験やSNS で友人とつながるなど、一見して子どもたちの生活は便利になったように思えますが、なぜ精神的な健康度が低いのでしょうか。この問題は比企地域にも及ぶもので、私たちも健全な青少年の育成のために何ができるのか考える必要に迫られています。本年、私たちは「Joint HIKI! ~想いやりでつなげよう心のインフラ~」という言葉のもと、人と人とをお互いの想いやりでつなげることを理念として掲げています。デジタル技術により、いつでも、どこでも人とつながれるようになりましたが、その一方で関係性が広く浅くなり、子どもたちが心の居場所を見失っている現状がうかがえます。いまこそ、想いやりの心を育み、子どもたちの精神的な健康に目を向けるときです。この想いやりの心を育むために大切なことは、さまざまな人と直接顔をあわせてぬくもりのある関係をつくり、また五感で感じる生きた体験をすることではないでしょうか。これはデジタル技術そのものを否定するのではなく、むしろどのような環境でも人との関係性を育むために必要なことでしょう。想いやりの心は、子どもたちが同じ目標に向かって共に過ごすことから生まれてくるものです。同じものを見て、同じものに心を動かされ、共に困難に立ち向かう。そのような体験が相手を想う心を育み、相手のことを慮る心を養うのです。子どもの心に想いやりが満ちれば、おのずと比企地域が想いやりであふれるはずです。その第一歩を私たちが子どもたちと共に踏み出すのです。そこには比企地域が真の意味で一体となる、持続可能で明るい豊かな社会の姿が見えてくることでしょう。

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